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サジェストとは?仕組みからSEO活用法・おすすめツールまで徹底解説

初めに

「検索エンジンに言葉を入力したら、自動的にいくつかのキーワードが出てきたけど、あれはいったい何なのか、どんな仕組みで動いているのか?」そう感じたことはございませんか?

この記事では、「サジェストってそもそも何?」「どうやって表示されるの?」「サジェストと関連キーワードの違い」という基本から、すぐに使えるツールまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
検索ニーズに合ったコンテンツを作りたい方、キーワード選定で迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. サジェストとは?
  2. サジェストが表示される仕組み 
  3. サジェストをSEOに活用する方法        
  4. おすすめのサジェストキーワード取得ツール        
  5. サジェスト汚染とは?        
  6. サジェストに関するよくある質問        
  7. まとめ        

サジェストとは?

「サジェスト」とは、ユーザーがよく検索する言葉や、関連するキーワードを自動で表示してくれる便利な仕組みです。

実はこのサジェスト、SEO対策(検索エンジンで上位表示を目指す工夫)にも大きく関係していて、うまく活用すれば、自分のサイトやブログにもっと多くの人を集めることができるようになります。

サジェストの意味と機能

サジェストとは検索エンジン(Google・Yahoo・Bing)やSNSの検索窓にキーワードを入力した際、入力フォームの下に検索されやすい文字が自動的に表示される機能のことです。例えば、「記事」と入力すれば「記事の書き方」「記事作成」と入力された文字から考えられるキーワードが表示されます。これが「サジェスト」と呼ばれる検索機能の1つです。

「サジェスト」は英語の「Suggest」から派生した、「提案する」という意味をもっており、サジェストは一般的に使われている用語ですが、Googleでは「オートコンプリート」、Yahoo!では「入力補助」という正式名称が用いられています。

サジェストと他のキーワード(関連・共起語)との違い

サジェストとよく間違えられるものに「関連キーワード」があります。関連キーワードとは、実際に多くの人が一緒に検索している言葉のことです。
サジェストについては先ほど説明しましたが、検索窓にキーワードを入力した後にスペースを入れることで、こちらにも関連キーワードも表示されるようになります。

下記の画像が関連キーワードです。

サジェストは、検索回数や話題の流行(トレンド)に加えて、ユーザーが過去に検索した内容も参考にして表示されます。一方、関連キーワードは、個人の検索履歴などは使わず、検索された回数(ボリューム)だけで表示されます。共起語とは特定の物事を説明する際に、頻繁に用いられる言葉のことです。また、競合サイトのコンテンツ分析などに活用されるという違いがあります。ただ、ユーザーの興味や関心は反映されていません。

種類表示場所・方法意味・特徴
サジェスト検索窓に自動表示検索ニーズやトレンドに基づく予測表示
関連語(関連キーワード)検索結果の下、ツール等一緒に検索されがちなキーワード
共起語テキスト解析で抽出同じ文脈・話題で使われる単語
(内容に密接)

関連語と共起語を組み合わせることにより、効果的なコンテンツの作成やSEO対策が可能になります。

サジェストが表示される仕組み

サジェストが表示される仕組みなどについてご説明します。

月間検索ボリューム

これは「検索ボリューム(1つキーワードでどれだけ検索されたか)」を参考にして表示されます。

検索ボリュームが多いキーワードは、それだけ多くの人が関心を持っていると判断され、サジェストにも出やすくなります。また、Googleはユーザーにとって使いやすくするために、検索機能を毎日更新しています。そのため、サジェストに表示される内容は日々変わることもあります。

検索ユーザーの位置情報や使用言語

Googleで検索する時、表示される検索結果は使っている言語や場所によって変わります。例えば、スマホやパソコンの言語設定・ブラウザの設定・現在いる場所(地域)などが、検索結果に影響します。

言語は、いつも使っている言語とは違う言語の情報がユーザーに合っていると判断されたとき、自動的にその言語のページを表示することもあります。

検索履歴や属性による影響

Googleの検索では、これまでに検索した言葉を覚えておく仕組みがあります。
ユーザーが以前に調べたキーワードは、この人にとって関心が高いと考えられ、予測キーワードに表示されやすくなります。

トレンドキーワードとリアルタイム性

まずトレンドキーワードとは、特定の時期や出来事に合わせて急上昇するキーワードであり、リアルタイム性を重視されやすい事があります。長期間、同じくらい検索され続けるとは限らないので注意が必要です。

サジェストをSEOに活用する方法

ここでは、キーワード選定や記事のリライト、検索意図の分析に活かすことができるのか、具体的な活用方法をわかりやすく解説していきます。

キーワード選定に使う方法

サジェストを見ることで、ユーザーがどんなことを知りたいのか予想できるようになります。そのため、ユーザーのニーズに合ったわかりやすくて役に立つ記事を書いたり、適切なキーワードを選んだりするのにとても役立ちます。

既存記事のリライトに活かす方法

既存記事のリライトとは、公開して半年以上経過して古くなった記事を書き直す事です。
検索順位の低い記事があれば、競合サイトと比較して弱い部分を分析し修正をすることで記事の改善が行えます。

ユーザーの検索意図を把握するコツ

ユーザーのニーズは日々変化しています。過去に作成したコンテンツは、現在のユーザーニーズを満たせているのかを確認してみましょう。サジェストは頻繁なアップデートにより更新されるので、サジェストを確認することで、ユーザーが求めているニーズを汲み取れます。

おすすめのサジェストキーワード取得ツール

サジェストキーワードを効率よく調べるには、専用のツールを活用するのが効果的です。
初心者でも扱いやすく、SEO対策にも役立つおすすめのサジェスト取得ツールをご紹介します。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、日本語の検索に特化した無料のキーワードリサーチツールです。検索窓にキーワードを入れると、サジェストや流入数やSEO難易度を一括で一覧表示してくれます。無料でも十分な機能があり、初心者にも使いやすいのが特徴です。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

SEO対策やWebマーケティングに役立つ多機能なキーワード調査ツールです。キーワードのどれくらい検索されているかや、他社との競争優劣、関連キーワードなどを調べることができます。
英語のツールですが、日本語にも対応しているので安心です。操作もわかりやすく、初心者から上級者まで幅広い人が使いやすいツールです。

Keyword Tool(キーワードツール)

GoogleやYouTube、Amazonなど、さまざまな検索エンジンに対応しているキーワードを調査するツールです。
使い方はとても簡単で、キーワードを入力するだけで、よく一緒に検索される言葉をたくさん自動で表示してくれます。
無料でも一部の機能が使えるので、まず試してみたい初心者にもおすすめですが、もっと詳しいデータや分析結果が見たい場合は有料版の利用が必要になります。

Googleキーワードプランナー

Google広告で使うための公式ツールですが、SEO対策にもよく使われています。
このツールでは、あるキーワードが、月にどれくらい検索されているか(検索ボリューム)や、そのキーワードを狙っている方々がどのくらいいるか(競合他社との比較)などのデータを見ることができます。
広告を出していなくてもGoogleアカウントがあれば誰でも使えるのが便利なポイントです。また、Googleが提供しているだけあって、データの信頼性が高いのも魅力です。

ミエルカSEO

日本の企業が開発したSEOに特化したツールで、特にビジネス向けの本格的な分析ができるのが特長です。このツールでは、競合サイトの調査やコンテンツの企画・設計、検索順位のチェックなど、SEOに役立つさまざまな機能がそろっています。
使いこなすにはSEO知識に慣れがあると安心ですが、サポートがしっかりしているので、困った時などにも安心して使えます。中級者〜上級者向けの印象ですが、慣れれば初心者でも十分活用できるツールです。基本的にミエルカSEOは有料なので費用は、企業の規模や課題感に応じて提供されています。無料登録からお問い合わせし、まずは、無料お試しやデモを体験しご使用されることがいいでしょう。

サジェスト汚染とは?

サジェストは、ユーザーが検索しやすくなる便利な機能ですが、悪用されることもあります。例えば、誰かを悪く見せるために、わざと悪い言葉(ネガティブワード)をサジェストに出すように仕向けることがあります。
このような行為は「サジェスト汚染」と呼ばれ、個人や会社の評判を下げるために使われることもあります。

サジェスト汚染の原因と影響

Googleなどの検索窓に会社名やサービス名を入れたとき、「株式会社〇〇 対応が悪い」「〇〇ツール 操作性が悪い」など、悪い言葉(ネガティブワード)を組み合わせた候補が出てしまう現象です。

〈原因〉
うわさやトラブルがあるとネット等で話題になると、「〇〇 迷惑」や「〇〇効果ない」などの悪い言葉で検索する人が増えます。

検索が多いと、サジェストに出てくる

Googleは「たくさん検索されている=注目されている」と判断して、その言葉をサジェストに表示します。 

表示されると、さらにクリックされる

出てきた言葉を見て気になった人がまたクリックするので、悪い言葉が残りやすくなるのです。

削除申請や対策方法

サジェスト汚染が起きてしまったときは、次のような対応が効果的です。

① 口コミや評判にきちんと対応する
お客様からの口コミやコメントに丁寧に返信したり、誠実に対応することで、信頼を取り戻しやすくなります。また、接客やサービスの質を高めることも、悪い印象を減らすのに役立ちます。

② 専門業者に相談・外注する
サジェスト汚染の対策を専門にしている会社もあります。自分で対応するのが難しい場合は、プロに任せるのも一つの方法です。

Googleに削除を依頼することはできる?
Googleに対して、「このサジェストは問題があるので削除してほしい」とリクエストすることも可能です。
ただし、
・Googleのサジェストは自動で表示されるしくみ
・Googleは削除する義務がない
・内容によっては削除されないこともある

という点に注意が必要になります。

サジェストに関するよくある質問

なぜサジェストが表示されない場合があるのか?

シークレットモードでは検索履歴が残されないため、自身の検索履歴によるサジェスト表示は回避されます。

サジェストを操作することはできるのか?

多くのユーザーが検索しているキーワードが表示される仕組みのひとつでこうした点からみても、個人の力だけでサジェストの内容をコントロールするのは、なかなか難しいといえるでしょう。

検索エンジンごとの違い(Google/Yahoo/Bing)

・Google
Googleは、ユーザーの検索履歴やトレンド(流行)、位置情報などをもとにして、「どのような情報を探しているか」を予測してサジェストが表示されます。特に、多く検索されているキーワードほど目立つ位置に表示されやすく、最新の動向が反映されることも多いのが特徴です。

・Yahoo!
Yahoo!・Googleがよく似た仕組みを使っていて、検索数やキーワード同士の関係性などからサジェストが表示されます。実際に、Googleとほぼ同じようなサジェストが出てくる特徴があります。

・Bing
BingはMicrosoftが開発した検索エンジンで、独自のルール(アルゴリズム)によってサジェストを表示しています。GoogleやYahoo!とは違うキーワードが表示されることもあり、Microsoft製品との相性がよいのが特徴です。

・その他(Amazon・楽天・YouTubeなど)
Amazonや楽天市場、YouTubeなどでも、ユーザーの行動や検索履歴に合わせたサジェスト機能が使われています。
買い物や動画視聴のニーズにぴったり合う内容を提案するために活用されています。

※アルゴリズム・・・コンピューターが「どうやって動くか」を決めるルールや順番のことです。
たとえば、サジェストを出すときに「人気のあるキーワードを優先する」といった判断の仕方もアルゴリズムの一部です。

まとめ

SEO戦略におけるサジェスト活用の重要性

サジェストを活用すると、ユーザーがよく検索しているキーワードや関連する言葉を見つけやすくなります。
そうしたキーワードを意識してコンテンツに取り入れることで、検索結果に表示されやすくなり、SEO効果を高めることができます。
また、サジェストはユーザーの「今知りたいこと」や「悩み」を知るヒントにもなるため、そのニーズに合った内容を作ることがSEOではとても大切です。

効果的に使うためのポイント

サジェスト機能を上手に使うためには、まず「ユーザーが何を知りたいのか」という検索意図をしっかり考えることが大切です。
そのうえで、ユーザーの疑問や関心に興味のある内容の記事やページを作ると、検索されやすくなります。また、サジェストに出てくるキーワードは、よく検索されている言葉のヒントになります。そうしたキーワードをうまく選んで、記事の中に自然に取り入れることで、SEOの効果が高まります。

さらに、「〇〇 方法」や「〇〇 使い方」などのように、具体的で少し長めのキーワード(文章形式のキーワード)を狙うと、よりユーザーのニーズに合った記事を作りやすくなるのでおすすめです。

終わりに

この記事では、

・サジェストの仕組み
・SEOの活用方法
・おすすめツール
・サジェスト汚染への対策

といった内容を、初心者の方にもわかりやすく紹介しました。サジェストは、ユーザーの検索行動から「今、どんな情報が求められているのか」を読み取るヒントになります。だからこそ、キーワード選びやコンテンツ作りにとって、非常に大切な要素です。また、ネガティブなワードが表示されてしまう「サジェスト汚染」にも注意が必要です。

早めの対応や、誤解を防ぐための正確な情報発信を心がけることが大切なので、必要に応じて、専門業者への相談も検討しましょう。今後のSEO対策では、キーワードの数だけでなく、その背景にあるユーザーの意図をしっかり理解することが今後より重要になります。

サジェストの力を活かして、検索する人の「このニーズを知りたい」に応えていけるような質の良いコンテンツ作りを目指しましょう。






  

新野 剛士
WRITER 株式会社ロカオプいろは代表取締役
新野 剛士

2012年、日本・フィリピンにてWEBマーケティング専門のコンサル会社を起業後、食品メーカーの越境ECやホテルグループの海外向けのブランディング等に携わり、日本企業の海外進出サポートを多数経験。
のちに、株式会社ロカオプにて経営の一翼を担い、2023年から株式会社ロカオプいろはの代表取締役社長に就任。
最大の強みは『これまでの体験とデータを融合した収益化』コンサルティング。

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